本書は、空中によく留まる紙ヘリコプター作りの事例を一貫して用いて実験計画法を解説している。また、実践イメージがわくよう他の分析例も紹介し、手法そのものや解析の過程で出てくる計算の意味の解説に重点を置いている。また、実験計画法にもとづいて実際に実験を行う際の留意事項や、各手法の実践的な意味にも配慮した。
実験計画法は製品開発やプロセス改善など、SQCにおける強力な手段の一つである。QC七つ道具よりは難しい手法であることは認めるが、近寄り難いものでないことを本書から感じ取り、SQC実践の一助となれば幸いである。